サイクルモード2019のグロータックブースにて、EQUAL-LEVER(イコールレバー)というコンセプトの展示がありました。
このレバーがあれば、どのようなリアディレイラーでどんなスプロケットの枚数の組み合わせでも変速を実現させられるとのことです。

開発担当の方が熱く語ってくれました。
私がmicroSHIFTのレバーとシマノを組み合わせて使っていて、
「メーカーの決められたセットアップじゃなくて、自分の自転車なんだから自分の好きなパーツを選んで組み合わせて楽しみたいですよね」
的なことを伝えたら、「そう!そこなんですよ!それがこのレバーの目的なんですよ!」
と、めっちゃ笑顔でした。

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以下、聞いたことの可能な限りの記憶の限りの箇条書きです。
間違っている部分があるかもしれません。

・フリクション式のレバーにクラッチ機構的なものを取り入れて、多段変速を実現させている。

・極端な話、12速のギアを9速とかのディレイラーでも引くことができるようになる。

・ワイヤーのテンションを相殺するキャンセルスプリングというものが中に入っていて、変速が軽い。
    フリクションシステムだけだとめっちゃ重いぞ、と。
 変速の軽さは今存在する機械式だと一番軽いんじゃないかな!と自信ありな様子でした。

・ブラケットは自転車の団体へ発表する際に必要だったので急造したもの(自転車産業振興協会だったかな)。
 アルミの3Dプリントをしてから、開発者さんが頑張って削りだしを行った。
 製品版は軽いし、形状も違うことになっているはず。小さくしないとですね。と。

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・レバーは分離させます。
 このコンセプトモデルの展示物は変速レバーを倒すと反対側に飛び出てしまうけど、これは製品版ではなくしたい。

・パテント取得済み。

・可能ならば、将来的にブレーキレバーとかブラケット部分の形状をコンポーネント化してユーザーが形を選べるようにしたい。
  ブレーキレバーの形状とか、ブラケットがシマノのようにまっすぐがいいか、カンパのように突き出ているのがいいのかはユーザーの好みにもよるし、好みに合うレバーを作りたい。

・販売できるのはまだ先になりそう。
    来年は動くものを見せられると思うよ!

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とのこと。
来年のサイクルモードにいかなければならない理由ができてしまいました。

イコールプーリー展示では、クランククルクル機械を見ながら、パチパチとカンパのシフトとシマノのRDの組み合わせを楽しむこともできました。
マイクロシフトじゃなくてこれでいいじゃん。という感じ。カンパのシフターのほうが軽いし。いやしかし親指レバーはマイクロシフトのほうが秀逸…。

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現行11S同士の組み合わせだと、イコールプーリーは緑色でいいそうです。
このスイッチ押すとクランクがくるくる回る機械、これもイコールレバーの担当さんが徹夜で仕上げたそうです。
話を聞いていると指で数えられるくらい少数のスーパーマン達が超頑張っているという感じですね。アベンジャーズってやつか。
GT-ePOWERの出荷が遅れたときプンプンしてすみませんでした、と言ってしまう内容でした。言いませんでしたが。
EQUAL-LEVER、無事商品化できるよう願っております。