FELTのエアロロード、ARが6年の年月を経てリニューアルしました。
FELT史上最速らしい。
2020モデルなのか、2021モデルなのか、全くわからない時期だが、2020モデルと書いてあるのでそれに従います。

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Felt AR 概要

ディスクブレーキに30mmタイヤを履けるクリアランス。
新しいシートポストによって快適性は112%向上(!?)。
チューブ形状も刷新、ヨー角0°のときに9.4%速いフレームだそう。
トレンドに沿って進化しながらライダーに優しいバイクになっている模様。





空力の向上

空力向上のためのポイントその①
スルーアクスルのボルトが露出せず、フレームとツライチに。

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空力向上のためのポイントその②
チューブがカムテール形状に。

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FELTの新しい研究では、ヨー角はほとんどの場合0°であり、10°を超えることはそうそうないとのこと。
先代とのグラフの比較に注目。10度を超えると先代の方が空力が良い。

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空力向上率は以下
0°:9.4%
2.5°:7%
5°:5.2%
7.5°:3.2%
10°:0.7%
全体平均:1.4%



TeXtremeでの剛性強化


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TeXtremeカーボンを使用することで、
ヘッドチューブの横剛性が11%向上
フォークの横剛性が21%向上
フォークのねじれ剛性15%向上
BBのペダリングに対する剛性が14%向上

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シートポスト


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新しいシートポストは乗り心地が大幅に改善された模様。
中央にスリットがあり、リーフスプリングのように動作する。

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クランプにはゴムのスリーブがあり、システム全体で以前のARよりも112%以上のたわみを得られるそう。
クランプ機構はリバーシブルできる。0オフセットか20mmオフセットが可能。

WEBサイトを色々見てると、スリットが埋められているものと空いている画像があるが、ゴムを挟むとかで撓み具合を調整できるのだろうか。この辺が不明。
技術アピールのためにデモ機はわざと空けてる?

コクピット周り

コクピット周りはとてもユーザーフレンドリーな模様。
以前のスパイショット同様、ケーブルはセミインテグレーテッド。
ステムは90mmから140mmまで選択できる。

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また、このステムが気に入らなかった場合、標準のステムとヘッドセットスペーサーを使用することができるオプションも用意しているとのこと。

機械式コンポーネントも使用可能。
こんな感じのケーブルの取り回しになるみたい。

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ジオメトリ

6サイズ展開。
日本にどこまで入ってくるかはライトウェイ次第。

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スペックと価格


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ULTEGRA Di2とReynolds AR58仕様が$6499(70万円とちょっと)
この仕様で重量はLサイズで8.2kgとのこと。Lってどれだ。

ULTEGRA 機械式とReynolds AR58仕様が$4999(55万円くらい)

フレームセットもあります。$3499(38万円とちょっと)
(フレーム・フォーク・シートポスト・ヘッドセット・チェーンキャッチャーのセット)


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ヨー角0°重視、横風などの影響を考慮しているかどうか、ちょっと疑問ではありますが他のエアロロード同様に速いバイクに仕上がっているのでしょう。
ディスクブレーキ化で足回りが硬くなり、各社どうにかして快適性を維持しようとしていますが、FELTはシートステーをオフセットしてシートチューブの柔軟性を上げるよりも、シートポストの柔軟性を上げるという手法を取り入れてきました。Canyonのシートポストも一部ではそのようになってますが、エアロロードでは初か?
日本でもすぐに(既に?)発表でしょう。楽しみですね。
また後ほど、ARの記事を書く予定です。
↓書きました↓






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予約制の試乗会があったもよう。