Granfondo誌にてARGON18 Gallium Pro Disc 15th Annivery Editionのレビュー記事がありました。

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「Gallium Pro Discは、Design&Innovation Awardで2020年の最も美しいバイクとなった。
しかし、見た目だけじゃなくて、走って良くないと意味がないぜ。

ドライブトレイン:SHIMANO DuraAce Di2
ギア:52/36T、11-28T
ホイール:HED Vanquish4
タイヤ:Vittoria Corsa Control G2.0
重量:7.2kg

最新のGallium Pro Discのフレームも、依然として伝統的なダイヤモンドフレームを継承している。
エアロなチューブとドロップドシートステーの時代、それは新鮮だ。
Argon18は従来の構造へのオマージュによって、130年前の設計でもクレバーな技術的要素を見せてくれている。アニバーサリーエディションでは、日光の下でわずかに輝くグレーブラックのペイントでとても印象的だ。ライド前からテスターの誰もがそのように輝くトップチューブを見て惚れ惚れとしていたよ。

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そういうものは画像では伝わりにくい

標準のホイールセットはHED Ardnness GP Discだけど、今回はHED Vanquish GP4を履いていたよ。
全てが一心同体だ。足の軽い加速。Gallium Pro Discはすぐに速度を上げてパワーのロス無く前へと進む。
平坦では、より速い(エアロ)フレームはやはりある。
特に高速域では、この妥協のないダイヤモンドフレームが顕著になる。
エアロなバイクに比べればより多くの出力を風に費やすが、次のセクションでそんな悲しみは吹っ飛ぶ。

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平地を離れてチャレンジングな地形に移動すると、Gallium Pro Discはその強さが出てきてまるでホームにいるようだ。
素早く登っていき、ササッと仕事を終わらせ、パーソナルベストで山を狩ることができる。
下りでは、ガリウムは高速で元気に走り、140mmのディスクローターでも経験豊富なライダーには十分な制動力を与えてくれる。
ただ、ブレーキに時間をかけたかったり、減速をもっとしたいときはフロントを160mmにして安全性を高めたほうがいいだろう。

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ハンドリングは遠慮無く言って、正確で、正直で、ダイレクトだ。
経験の浅いライダーでも安全にコントロール出来ていると感じられ、ステアリングは入力の予想通りの反応をしてくれるだろう。
高速でも上りでもダンシングをしていても、バイクは正確に道を辿り、いつだって簡単に制御できる。
安定性と敏捷性は巧みにバランスがとれていて、コーナリングやテクニカルなセクションがとても楽しい。
2016年のGallium Proで考案されたこのバランスの取れたコンセプトは現在でも効果的だ。

ポジションはスポーティで少し伸びているが、3D systemでバーを上げて調整できる。
スペーサーの代わりに、15mm、30mmのインサートを利用するんだ。
シンプルで天才的な発明だ。
剛性とクリアな見た目を約束してくれる。
Stack to Reach Ratioをアグレッシブな1.39からもっとゆったりした1.48の間で調整できる。

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乗り心地はスムーズとは言えない。
振動減衰はミドルレンジだが、小さな振動がライダーまで伝わってきて疲れるかもしれない。
Vittoria Corsa Controlが快適性のレベルに大きく貢献しているが、フレームセットとホイールはパフォーマンス優先の調整で快適性は2番目だろう。

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Gallium Pro Disc 15th Anniversary Editionは、15年の誇りと共にあなたをポディウムへ連れて行ってくれるだろう。
アタックをしたいとき、山を制覇したいとき、パワーは全てダイレクトにバイクと路面へ伝わる。
より複雑な地形では完全にホーム状態だが、快適性は不足しているため、リラックスしたクルージングには向かないだろう。

良い点:
  • クラシカルなダイヤモンドフレーム
  • 個別に構成が選べる
  • 上り、下りの機能性
  • 安定性と敏捷性の最適なバランス
悪い点:
  • 振動減衰は不足している
  • 140mmのローターは体重のある人や経験の浅いライダーには小さいかもしれない


とのこと

レビューよりもStack to Reach ratioという言葉を初めて聞いた。
なるほど確かに、これの値が低いほどアグレッシブ。
STRレシオ、覚えておこう。