「スタックとリーチだけでは不十分じゃないか!ぷんすか!」
ジオメトリとポジションに頭を悩ませ続けた結果、こう叫びました。
2台のバイクのポジションを合わせようとしていた時のことです。
(ぷんすか!を本当に言ったかどうかは伏せておきます。)
個人的な解釈のもと、ステムやハンドル、スペーサーなど、ポジションにかかわる要素を加え、
バイクのフィッティングやパーツ交換、違うフレームを検討するときに役立つようなジオメトリの計算表を作りました。
その名も「Fit Z」です。フィットゼットだよ。覚えてね。
今回、作成にあたり
・実効スタック(Effective Stack)
・実効リーチ(Effective Reach)
という値をつくりました。
通常のスタック・リーチを延長して考える、ブラケット部分でのスタックとリーチです。
2つのバイクでこの値を近似値にすれば、ポジションの差異による違和感は少なくなると思われます。
ステムを交換したり、スペーサーを付け外ししたとき、実際に変化する量を確認できます。
注意書きを読んでから表をご活用ください。
※数値を弄るのは青枠の中のみです。
もしも他を弄ってしまったらこのページを再読み込みしてください。
サンプルとして私のバイクの数値が入っています。好き勝手に書き換えてください。
ステムは「実測値」を入力してください(後述)。
埋め込みExcelのPC以外での動作は未確認です。
(コメントにてiPhone/Androidでの使用ブラウザと動作可否を書いていただけると有難いです。。)
サンプルとして私のバイクの数値が入っています。好き勝手に書き換えてください。
ステムは「実測値」を入力してください(後述)。
埋め込みExcelのPC以外での動作は未確認です。
(コメントにてiPhone/Androidでの使用ブラウザと動作可否を書いていただけると有難いです。。)
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【Fit Z】
それぞれに入力する項目は以下の通りです。
【Fit Z】
それぞれに入力する項目は以下の通りです。
・bike1,2:好きな名前を入力
・frame_stack:フレームのスタック長
・frame_reach:フレームのリーチ長
・HT_angle:ヘッドチューブの角度(以下HA)
・stem_length:ステム長(実測値)
・stem_angle:ステムの角度(以下SA)
・topcap_height:ヘッドセットのトップキャップの高さ
・spacer_height:積んだスペーサーの高さ
・stem_stack/2:ステムのスタック長の半分
・habdle_reach:ハンドルのリーチ長
以上の項目を入力して、
・Effective_stack
・Effective_reach
の2つの項目が最終的にどのような値になるか確認します。
BIKE1とBIKE2の数値を近づければ、ポジションは近くなるはずです。※ステムは「実測値」を入力してください。
同一メーカーの場合は、特に考えなくても問題ないかとは思いますが、
違うメーカーの場合は測定方法の違いによるズレが生じる可能性があります。
違うメーカーの場合は測定方法の違いによるズレが生じる可能性があります。
以下、その2つの自分なりの解釈。
・Effective Stack
正しく言うと、ステムのハンドルクランプ部での総スタック値になります。
ハンドルと手とのコンタクトポイントにおける総スタック長です。
といっても、ハンドルは水平を考えているので、正しく言うと、ステムのハンドルクランプ部での総スタック値になります。
②ステムによる上昇値
③スペーサー、トップキャップ、ステムのスタックによる垂直上昇値
この3点の要素があります。
①+②+③がeffective_stackとなります。
・Effective Reach
コンタクトポイントにおける総リーチ長です。
コンタクトポイントにおける総リーチ長です。
①フレームのリーチ長
②ステムのホリゾンタル換算の長さ
③ハンドルのリーチ長
④ スペーサー、トップキャップ、ステムによる後退量
ヘッドチューブに角度があるため、スペーサーなどによりハンドルの高さを上げようとするとリーチ長は短くなります。
ARGON18がしれっとジオメトリ表に書いているくらいで、ここに言及している文献は記憶上そこ以外記憶にないです。
①+②+③-④がeffective_reachになります。
ハンドルからトップチューブにEffective Reachを考えながらにラインを引くとZ状になります。
だからFitZなのです。へへ。
・ステムについて
今回の計算表では、ステムは実測値を入力するよう作りました。
しかし、お店で眺めてみると、どうやら水平換算の値を採用しているブランドの方が多い模様…?
修正に多少の手間がかかるので、このままの状態で計算表は残します。
後日、水平換算の値で入力できるものを再作成するかもしれません。
(採寸方法は統一してください…)
シート角の差によるサドル位置の前後の移動量は、
サドル高にシート角の差分の角度をsinで計算すればおおよその値が出ます。
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