各誌が第9世代の新しいTCRについてのリリース記事を出していますが、
bikeraderやCYCLINGTIPSの記事には、Tarmac、Emonda、R5などと重量やドラッグの差のデータが載っています。
重量はCADEXホイールの恩恵が大きいんだろうなと思ってましたが、フレームセットとその構成部品もかなり軽量化の努力を重ねているみたいですね。




海外のインプレその②
CYCLING WEEKLY誌が「まだわかんねーよ」の連発だったのに対し、かなり好印象なレビュー記事もありました。

velonewsより


「Giant TCR Advanced SL 0 Discは神がかった重量と空力性能により、スーパーバイクの名に適合するだろう。
重要なのはその爆発力であり、この年の最初のイヤーコンテンダーとしての地位を確立した。

★4.5/5

良い点
・驚きの軽さ
・超反応の良いハンドル
・爆風

悪い点
・多くのライダーにはステアリングが反応良すぎるかも
・シートマストのセットアップちょっと面倒くさい
・高価


バイクのハンドリングテストにはうってつけの場所がある。私の家の近くの高速コーナーだ。
小さな丘を降りてから、すぐに右折してすこし登る。ドッグレッグターンで、高速で、バイクのハンドリングから何を期待できるかを知ることができる。

TCR Advancedのハンドリングは正確を超えている。
メスだ。私の好きなコーナーを外科のように切りつける。
コーナーを高速で突っ込み、縁石のギリギリを抜け、その後アフターバーナーのような加速が起こる。
これはスーパーバイクだ。
横方向の剛性、空力的な取り組み、柔軟さ、細かなハンドリング。すべての要素がここにある。

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・変更点について
空力の良さを必ずしも感じることはないかもしれない。
そのためにチューブ形状を工夫してる他社は多くいるしね。

GIANTによれば剛性が最大26%向上している。
気付くかどうかわからないが、ペダルを踏む力をさらに前進させ、コーナリングを向上させている。これが全てだ。

おそらく紙で新しいTCR Advancedを見ても、驚くことは難しいだろう。
だって結局のところ、すべての自転車がより軽く、より硬く、より早く、より良くなっているのでは?
その通りで、GIANTの主張は我々が読んだすべての自転車の主張と非常に似ている。
毎年のようにスーパーバイクが出て、その前に出たものをさらに超える。
それでも、スーパーバイクの中でTCR Advancedはロードでその存在を証明している。

他の多くと違い、GIANTが自社工場で生産していることも大きな助力になっているだろう。
GIANTはカーボン繊維をレーザーカットし、ロボットで組み立てるため、多くの場所で重量を削減でき、正確なカーボンレイアップを行って、より整った製品を作ることができる。

手始めに開封してすぐにどれほど軽いかがわかるでしょう。
Midiumのサイズでわずか14.46ポンド(6.66kg)だ。クライマーの心を揺さぶるにはそれだけで十分だ。
でも、スーパーバイクゲームは始まったばかりだ。

他の特性を見ていこう。
細かく意識すれば、特に断続的な登りで横剛性に気付くでしょう。
私が自宅近くのスプリントKOM(セグメント?)を追っているとき、TCR Advancedが特別なものを持っていることに気付いた(ちなみにKOMは近づいたが取れていない)。
ここのスプリントKOMはエアロバイクのためにとっておくようなものの1つだ。
TCR Advancedがそれらのエアロモンスターたちと同じに感じたとは言わないが、そう、こいつで行ける!

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※画像はイメージです。

それらのエアロビーストとはハンドリングが全く違い、レスポンシブさの究極に位置している。
実際、反応が早すぎ、コクピットへの入力をし過ぎてコーナーで撃沈することが何度かあった。

私のお気に入りのコーナーを覚えてますか?
ここでどのようにハンドリングすればいいかわかったんだ。
高速コーナーを信じられないほどタイトに切り込み、ラインを保持することができた。
そのコーナリングの安定性の多くは、前述の横剛性の増加によるものだ。
TCR Advancedは職人向けの道具によく似ている。
マイルドな操作性を求めたとしても、TCR Advancedは興味がないだろう。

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※画像はイメージです。

TCR Advancedはチューブレスホイールも含め、CADEXのコンポーネントを装備している。
このホイールは、このような高価なフレームに合わせる軽量カーボンレースホイールそのものだろう。
Cadexが正式にリリースされてから1年しかたっていないことを考えると、それはとても印象的だ。
#overachiveで長い間テストされ、宿題をしてきた。このホイールはスーパーバイクのそばで、ふさわしい家にいるといえる。

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・快適性
自転車を硬く、軽く、速くすると、ほとんどの快適性を犠牲にする必要があったのはそれほど昔のことではない。
TCR Advancedは驚くほどの柔軟性を非常に硬いフレームに詰め込んでいる。
矛盾しているように聞こえるかもしれないが、モノコックの前三角は横方向の剛性を作るのに役立つ。
フロントエンドは特に厳しくなるだろうと思っていたが、TCR Advancedは驚くほど快適だ。
カーボンレイアップの選択と一部のフレームチューブのテーパー方法によるものだろう。

後方はどうだろうか。どの程度振動がシートマストまでいくのだろうか。
リアタイヤが平らになるまででテストし、十分な柔軟性がありそうだ。
とても面白い感じです。弾力を感じるわけではなく、ピボットされる感じだ。
リニアクッションのようで、楽しい感覚だ。

GIANTのFleetサドルはコンフォートパッケージにぴったりのサドルだ。
ノーズが少し切り取られていて、後ろは上向きに広がる。
ペダリング中に移動することが少なくなるだろう。
中央のチャネルはいい感じで、つままれて不快感を覚えるような突起もない。

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・セッティング
適切なサドル高を見つけるプロセスを簡略化するために、2つのシートマストキャップが付属する。
それでも、ほとんどのライダーにはカットの必要があるだろう。
不安レベルが眼球近くまで上がったよ。
箱から出してすぐに$11000の自転車に道具を使わないといけないんだ。
気分の良いプロセスではない。

ただ、長さの異なる2つのシートマストキャップを使用することで、そのプロセスを少し取り除くことができる。
切り過ぎた場合は高いほうを使えばいい。
それでも、できればショップに頼んだ方がいいでしょうね。
自分でやるなら2回(か3回か4回)は測定して、1度でうまく切れ。

ライバルの多くが軽量バイクでもインテグレーテッドなコクピットにしているのに、GIANTはそうしていない。
TCR Advancedは独立したステムトハンドルバーが付属しているから、位置調整は通常通りに行える。
ミリ単位で調整したい人には適しているし、エアロメリットのいくつかは必要ないでしょう。
ただ…ああ、統合コクピット欲しかったぁ(ブレーキホースを見ながら)。

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・総括
ワオ、なんてバイクだ!TCRは突き抜けてる。
TCR Advancedは高速で、楽しく、滑らかで、応答性の超高いハンドリングを考えると、このバイクは誰にでもおススメできるものではないが、理想的なレースバイクだろう。特にクライマーにとっては。

私はこの自転車を家とコロラド州ゴールデンの間にある起伏のある地形で乗った。
そこは山が多いので、何日も登ることができた。
フラットでアグレッシブで、速く、そして快適なポジションを見つけるのは簡単だった。
そして道のピッチが上がり始めると、TCR Advancedはホームステージになる。

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※画像はイメージです

TCR Advancedで気に入らなかった点は一つだけ、アグレッシブなスプリントだ。
前輪より前にのめるのは簡単だ。
これは素晴らしいことでもあるんだが、バイクの応答性の超高いハンドリングは、足元を安定させるために細心の注意を払う必要があるということだ。
明らかにビッグスプリンター用のバイクではないため、これを常用しようとするライダーのほとんどにとっては問題にならないとは思うが、ハンドリング特性が全てのライダーに適しているわけではないことは覚えておいて欲しい。

TCR Advancedは様々な価格帯にラインナップがある。
$1900から$11000まであるから、範囲内のすべての人に合ったバイクが用意される。

まだ初年であり、間違いなくライバルたちのバイクが増えることは間違いないが、
TCR Advancedは今年のバイクのYear Honorを競うでしょう。」

とのこと。

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新しいバイクが出るたびに第〇世代のXXXXとか新しいXXXXとか、
書いていると頭の中がAPPLE製品でいっぱいになる…。