COVID-19のパンデミックによりロックダウンも行われている海外(主に欧州)で、アンチドーピングの実施が通常より95％OFFになっているようです。
ということは。。



CADF(Cycling Anti-Doping Foudation)によると、3月15日以降、テストレベルが低下したとのこと。
バルデ・ドゥムラン・ピノ「そういやしばらくテストしてねえな」
ピノ「最後にテストしたの2019年の10月だわ」

2018年のデータでは、3659の生体パスポートテストが競技で行われ、1926が除外されたとのこと。
尿検査や血液検査も期間中に数千の規模で行われている。
これらの検査が通常のレベルに戻る時期の予定が立っていないため、ドーピングが増加する恐れがある模様。
専門家は「5%、全然十分じゃない。無作為にやっても意味がないよね。大きな変化があった選手とかに的を絞ればいいんじゃないかな」とか言っています。
テストを中断したほうがいいんじゃないかという声も上がっています。



UCIが新しいレーススケジュールを発表したが、テストの実施レベルが今のままだと悪用するアスリートが出てくる可能性が生じます。
たとえレース時に使用していなくてもトレーニングのためにドーピングする可能性があり、薬物を使用することでトレーニングの量を増やし、その結果として長期的なパフォーマンスを向上させることができるそう。

生体パスポートのテストは、シーズン中に4～6回行われ、血液中の値を縦に見ていくことでベースラインからの異常値を検出するという手法。
今年から加入する新人などはまだベースラインの設定値が決まっておらず、テストされる可能性がほとんどないらしい。つまりドーピングし放題ヒャッハー状態。上記の通りにトレーニングの強度を上げる目的でドーピングされることが懸念されている。


「いつテストされるかわからない状態であるということを意識しておかなければならないから、本当にやりたい放題なわけではない」とも専門家は言う。
「ただパスポートテストは長期的にデータを取る必要があるから、この期間はパスポートテストにおける「ブラックホール」となるだろう。
通常、パスポートテストで引っかかるのはよほどの不運者か単なる間抜けか。スピード違反のカメラのようなもので、それがあること自体が抑止力になっている。
でも今、そのカメラが存在していない。ドーピングを妨げる要素がない」

とのこと。