最初に行ってしまえば、関係なく気に入ったもの買えっていうのが私のスタンス。趣味だし。
世の中のフレーム設計は軽量<エアロと比重を置くようになりました。
ある程度の軽量性があれば、エアロに振ったほうが効果的だという話です。
「こんなにエアロは効果的だぜ!」
という資料はいっぱいあります。
4.5%の勾配を登らないならエアロだとか、
山頂ゴールが目的ではないのなら、多少の起伏があってもエアロがいいとか
30mph(48.3km/h)で30%削減だとか
100km走った時に〇秒の差が出るとか
24km/h以下だと差はないだとか、低速でも効果あるだとか
いろいろな資料を見て気になることがちらほら。
レースありきというか、"減速をしない"、”止まらない”データっぽいのですよね。
我々ホビーライダーの大半はレースを主として生活をしていません。
閉鎖された道路を走っているわけではないのです。
信号、踏切、一時停止の標識など、ストップ&ゴーを強いられるところがいっぱいあります。
仮に100㎞走って3分のアドバンテージがあったとしても
10㎞だと18秒です。
信号や電車の通過待ちで止まってしまえば簡単に(脚を止めて流しながら)追いつけるような距離です。
巡航速度に達するまでのゼロ発進時の軽快さや加速は全体のPWRによりそうな気もしますが、参考になる文献がありませんでした。
こちらの記事によると、
空気抵抗に関して、
ライダーの空気抵抗が75%~80%
自転車の空気抵抗は20~25%
とのことです。
ちなみにこの記事でも「速く走りたいならエアロバイクを買いましょう」となっておりますが、
メーカーのR&Dによって自転車の空気抵抗が30%削減されたとしても、全体で見れば6~7%程度になるということです。
ライダー自身が自分の装備やポジションを見直して5%ドラッグを削減すれば、全体の3.7~4%、
10%削減できれば7.5~8%の効果があると考えられます。
エアロなハイパーバイクをGETするよりもまずは、自分のフォームを見直して、
疲れずにドラッグを最低限にするフォームとポジションを考えたり手に入れることを優先したほうが効果的だと個人的には思うのです。
すれ違うライダーのバイクのメーカーを気にするよりもポジションをチェックして、自分ができそうなことや直すべき点を考えてみたほうが自分のためになります。
エンジンを磨くことも大切ですが、どのように搭載するかも同じくらい重要ということですね。
ライダーの体格や体重に関しては言及しているものも見られないのも気になります。
ライダーとバイクの重量比というものも体感や結果として違いが出てくるのではないでしょうか。
55kgの人が乗る7.5kgのエアロロード
65kgの人が乗る7.5kgのエアロロード
75kgの人が乗る6.8kgの軽量ロード
どれもが一緒だとは思えません。ライダーの空気抵抗も変わってくるでしょう。
55kgのライダーが踏む200Wと65kgのライダーが踏む200WはPWRが違ってきます。75kgだとさらに違います。
どのバイクが気持ちよく走れるかも人によって異なりますし、好みの乗り心地や剛性感なども変わってきます。
誌面ではどこもエアロロードを買うべしと言っています。
風洞やCFDなどでの解析技術の発達により空力効果が「見える化」したことで、それをウリに広告することが簡単になりました。
一方で軽量バイクの軽快さやクロモリフレームの乗り味や感触が好みという方もいます。
1分1秒を争うなら確かにエアロロードを買うべきでしょうが、
自分の気に入った、気になったバイクに乗るのが一番いいんじゃないのというのが個人的な意見です。
そして昨今は大手はどこもCFDやら空洞やらで解析を行いながらフレーム形状の作成を行っているので、軽量バイクも空力性能が良くなっています。
カムテール形状を採用している軽量フレームならば、研究結果ほどの差はないだろうとも思います。
そういうエアロや重量などの性能での売り方にNOを示して新しい遊びとして流行ったのが海外のスチールパイプもアルミもカーボンも仲良く混在しているグラベル系だと思っていたのですが、
そういう市場にもエアロをウリにした方々が参入してくるのを見て、いやはやなんだかなぁ、と感じる今日この頃でした。

余談ですが以前どこかのショップのライドにお邪魔した際、スタッフの方が踏切の前で一時停止をしませんでした。ブレーキをかけて減速する素振りもなくそのまま通過。
道交法はきちんと守りましょう。
世の中のフレーム設計は軽量<エアロと比重を置くようになりました。
ある程度の軽量性があれば、エアロに振ったほうが効果的だという話です。
「こんなにエアロは効果的だぜ!」
という資料はいっぱいあります。
4.5%の勾配を登らないならエアロだとか、
山頂ゴールが目的ではないのなら、多少の起伏があってもエアロがいいとか
30mph(48.3km/h)で30%削減だとか
100km走った時に〇秒の差が出るとか
24km/h以下だと差はないだとか、低速でも効果あるだとか
いろいろな資料を見て気になることがちらほら。
レースありきというか、"減速をしない"、”止まらない”データっぽいのですよね。
我々ホビーライダーの大半はレースを主として生活をしていません。
閉鎖された道路を走っているわけではないのです。
信号、踏切、一時停止の標識など、ストップ&ゴーを強いられるところがいっぱいあります。
仮に100㎞走って3分のアドバンテージがあったとしても
10㎞だと18秒です。
信号や電車の通過待ちで止まってしまえば簡単に(脚を止めて流しながら)追いつけるような距離です。
巡航速度に達するまでのゼロ発進時の軽快さや加速は全体のPWRによりそうな気もしますが、参考になる文献がありませんでした。
こちらの記事によると、
空気抵抗に関して、
ライダーの空気抵抗が75%~80%
自転車の空気抵抗は20~25%
とのことです。
ちなみにこの記事でも「速く走りたいならエアロバイクを買いましょう」となっておりますが、
メーカーのR&Dによって自転車の空気抵抗が30%削減されたとしても、全体で見れば6~7%程度になるということです。
ライダー自身が自分の装備やポジションを見直して5%ドラッグを削減すれば、全体の3.7~4%、
10%削減できれば7.5~8%の効果があると考えられます。
エアロなハイパーバイクをGETするよりもまずは、自分のフォームを見直して、
疲れずにドラッグを最低限にするフォームとポジションを考えたり手に入れることを優先したほうが効果的だと個人的には思うのです。
すれ違うライダーのバイクのメーカーを気にするよりもポジションをチェックして、自分ができそうなことや直すべき点を考えてみたほうが自分のためになります。
エンジンを磨くことも大切ですが、どのように搭載するかも同じくらい重要ということですね。
ライダーの体格や体重に関しては言及しているものも見られないのも気になります。
ライダーとバイクの重量比というものも体感や結果として違いが出てくるのではないでしょうか。
55kgの人が乗る7.5kgのエアロロード
65kgの人が乗る7.5kgのエアロロード
75kgの人が乗る6.8kgの軽量ロード
どれもが一緒だとは思えません。ライダーの空気抵抗も変わってくるでしょう。
55kgのライダーが踏む200Wと65kgのライダーが踏む200WはPWRが違ってきます。75kgだとさらに違います。
どのバイクが気持ちよく走れるかも人によって異なりますし、好みの乗り心地や剛性感なども変わってきます。
誌面ではどこもエアロロードを買うべしと言っています。
風洞やCFDなどでの解析技術の発達により空力効果が「見える化」したことで、それをウリに広告することが簡単になりました。
一方で軽量バイクの軽快さやクロモリフレームの乗り味や感触が好みという方もいます。
1分1秒を争うなら確かにエアロロードを買うべきでしょうが、
自分の気に入った、気になったバイクに乗るのが一番いいんじゃないのというのが個人的な意見です。
そして昨今は大手はどこもCFDやら空洞やらで解析を行いながらフレーム形状の作成を行っているので、軽量バイクも空力性能が良くなっています。
カムテール形状を採用している軽量フレームならば、研究結果ほどの差はないだろうとも思います。
そういうエアロや重量などの性能での売り方にNOを示して新しい遊びとして流行ったのが海外のスチールパイプもアルミもカーボンも仲良く混在しているグラベル系だと思っていたのですが、
そういう市場にもエアロをウリにした方々が参入してくるのを見て、いやはやなんだかなぁ、と感じる今日この頃でした。
余談ですが以前どこかのショップのライドにお邪魔した際、スタッフの方が踏切の前で一時停止をしませんでした。ブレーキをかけて減速する素振りもなくそのまま通過。
道交法はきちんと守りましょう。
コメント
コメント一覧 (7)
やっぱりUCIルールを...
ACK
が
しました
ACK
が
しました
たしかに、6.8kgの制限がなかったとした時、フレームがどうなるかは気になりますね
皮を削ぎ落したようなバイクをプロライダーが使うのか、ある程度の重量とエアロのバランスのとれたところで落ち着くのか…
案外蓋を開けて見たら、実は6.8kgというのは絶妙なバランスの上に立っていたとなる可能性もありますね
ACK
が
しました
私もそれが一番だと思います。
プロ選手やマーケティング目的のショップ店員のように半年や1年でフレームをどんどん変えていくわけでもないですし、長く付き合っていくものになり得ます。トレンドも一過性ですしね。
自分の気に入ったものを買う、買った後は振り返らない、というのがモチベーションをうまく保てるかなと思います。
ACK
が
しました
個人的には、フレーム開発に関わった方とお話させて頂いて以降からエアロ一辺倒には疑問を感じています。
良くエアロ効果により何ワット削減を謳っていますが、それよりも大切な同じ入力でどれだけ推進力になっているか?は謳われてないんですよね。
さらに突っ込んだお話では、フレームの性能により、パワーの出しにくいもの、出しやすいものがあるとのことです。
例としてクランクからの捻れによりリヤタイヤは左右にブレているらしく、蛇行しながら走っています。
人間はその蛇行を微修正しながら走っており、
蛇行の修正にも体力を使っています。
蛇行の少ないフレームはパワーを出しやすく、少ない体力で良く進むとのこと。
同じパワー(人のパワーでは無くパワーメーターで計測される値)を出力のに消耗する体力が違うとのことです。
近年のエアロフレームは確かに空気抵抗は少ないですが、推進力という観点では削減された空気抵抗以上に進まないor疲れる(パワーを吸われる感がある)フレームも多いのが現実とのことです。
推進力を推しているメーカーって少ないですよね。
長文失礼しました
ACK
が
しました
長文大歓迎です。いつも皆様のコメントで勉強させて頂いております。
推進力や微細な蛇行の少なさ、とても興味深いお話でした。
ドライブトレインが片側にあり重量バランスに左右差がある以上、本当に真っ直ぐ進むというのは困難ですね。
左右非対称のリアステーを取り入れているメーカーなどははそのあたりに多少の意識はあるのかな、とも思います。それが推進力へ繋がっているかは置いておいて…。
どちらも個人の出力、左右差、ポジション、癖など、影響を及ぼす要素が多そうです。
フレームの剛性とライダーのパワーのバランスも影響が強そうに思います。
個人差が大きいと、数値として表すことが難しいのでマーケティング的なアピールが難しく、メーカーは大々的に誇示できないのではないかと思います。
それよりも重量やエアロをアピールしたほうが簡単に売れるということではないでしょうか…。
しかし推進力、知った以上は無視できない要素です。
試乗会などで、興味ないけどなんとなく乗ってみたようなバイクが見た目の想像以上に良く進む感覚があり、衝撃を受けることがあります。
それは自分にとって推進力をうまく引き出すことのできるフレーム設計ということなのかもしれないですね。
>>よこから失礼さん
ホイールもカタログの数値では見えてこないものが多いですね。
思ったより伸びない、柔らかい、速度が落ちやすいetc...
多少重くともZONDAやキシリウムなどが最初の買い替えの定番と言われるのも、そのあたりの”欠点”的な要素がどこか突出することが少ないからなのではと思います。
試乗できる機会も少なく、判断が難しいです。定番で落ち着く理由も頷けます。
ACK
が
しました