さて、まずこちらを読むべし。
2020年7月2日に公開された文書である。
ちなみに出願は2018年の12月21日。

特開2020-100275 無線通信システムおよび接続装置

2018年に出願したものをこの時期に公開…なぜwhy。知りません。
一般に特許は出願されると1年半+1~2週間で公開されるそうです。
ご指摘ありがとうございます。

電動アシスト用のパワーユニットやドロッパーシートポストとかも想定に入れた書き方をしています。

内容を読む限り、外部ノイズを低減しながらシフターを無線化するアイデアである。

【第1コンポーネント(シフター)】
  |
【第1無線ユニット】
  |
【第2無線ユニット】
  |
【第2コンポーネント(変速機)】

と接続される。

JPA 502100275_i_000005


第1無線ユニットは操舵部につく。こちらは当然か。
第2無線ユニットとはフレーム(ステアリングコラム)の内部空間を介して無線通信するように設けられる通信システムとのこと。
そのために第1無線ユニットとの距離を第2コンポーネントよりも近い位置に設置する。

JPA 502100275_i_000004
12,14が無線ユニット

・無線機を露出させなければ外部ノイズの影響少ない(…のか?)
・無線ユニット同士を近くして、外部ノイズの影響を少なくする
・変な絶縁素材は使えない。
【0043】
  ステアリングコラムSCは、コラム本体SC1と、コラム本体SC1の内部空間S31と人力駆動車Aの操舵機構Hの内部空間S1との間、および、コラム本体SC1の内部空間S31と人力駆動車AのフレームA1の内部空間S2との間の少なくとも1つを電磁波が伝搬する電磁波伝搬機構EPとを含む。本実施形態では、電磁波伝搬機構EPは、コラム本体SC1の内部空間S31と人力駆動車Aの操舵機構Hの内部空間S1との間、および、コラム本体SC1の内部空間S31と人力駆動車AのフレームA1の内部空間S2との間の両方を電磁波が伝搬するように構成される。電磁波伝搬機構EPは、電磁波の伝搬が可能な機構で構成されてもよく、電磁波の伝搬が可能な材料で構成されてもよい。電磁波の伝搬が可能な材料は、例えば樹脂である。

カーボンの持つ導電性や電波遮蔽性を利用するのでしょうか。
詳しい人教えてください。





D型のコラムだったり、穴が開いていれば以下のような第1無線ユニットの固定も可能な模様。


100275_89

アンカーナットに固定…器用やな…。

一応外装用も考えているっぽく?
JPA 502100275_i_000007
このユニットを
JPA 502100275_i_000006

こんな感じに取り付ける?
第1無線ユニットと第2無線ユニットを導電性のある材質で挟んでおく必要がありそう…?

このように近くに無線ユニットを置く手間と、ケーブルを全接続する手間…1割くらいは変わる?
この特許、使われる?使われない?うーん、どうでしょうか。




本当かどうかは調べてないけど、バッテリーを積む方法はSRAMが特許を押さえているという話があった。