リムブレーキ最後の砦となり得そうなHUNT。
自分の周りにはまだいないですが、国内にもちらほら購入者が増えているのではないでしょうか。

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36mmハイトでカーボンスポークを使用した"HUNT 36 UD CARBON SPOKE WHEELSET"のレビューがありましたので見ていきます。

たしか接着しないくていいカーボンスポークなんですよね。
このカーボンスポークは鉄製スポークよりも最大30%程度の横方向のしなりを削減できるそうです。
今後はこのようなカーボンスポークを使用したホイールの普及とカーボンスポークの低価格化が進むのでしょうか。

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ホイールセットの価格は£1379、日本円だと184839円(執筆時)
カーボンスポークということを考えるとやはり安いですねHUNT。

この36mmハイト、カーボンスポーク、1295gという軽量ホイールを3000km走ったレビューになります。
バイクはS-WORKS TARMACみたい。



「私はレースやTTには昔ほどの関心が無いので、日常のライドにはローハイトのリムをよく使う。
コンディションや地形の変化に対応できるからね。
36mmのHUNTは、普段40mmを使用している私のとってスイートスポットで、特に横方向の風に対して素晴らしい安定性があった。



スピードを良く保ってくれるけど、ディープリムなROVAL CL50よりも良いとは言えない。
でも、このホイールの本当にいいところは加速性だ。
軽量性と高剛性の組み合わせによりフラット、短いシャープな登り、長い登りの最後のパンチ、これらで反応の良いキックをしてくれる。いままで使用してきたホイールの中でも最高の部類だよ。

最近使ったリムブレーキのカーボンホイールと比較して、ブレーキは特に目立った点はなかったけど、心配することも特にありませんでした。

S-Works Tarmacに履かせて、ポットホールの多い路面を走った時、かなり不快に感じた。

pothole
ポットホールっていうのはこういうアスファルトの欠落のこと

ホイールは衝撃を吸収し、正常に動作しているのだけど、チューブレスでセットアップしていてもこの穴はとても硬く感じたよ。

1500kmくらい走った時にバイクから断続的な異音が鳴り始めた。
原因の特定に時間がかかったけど、後輪だったよ、スポークが交差する部分が負荷をかけた時に発していたようだ。
これで性能やスポークのテンションに影響を与えるものだとは思っていない。
HUNTによると、これはテストサンプル品で掘削角度が製品版と違うそうで、製品には問題はないそうだ。剛性テストの結果も変わらないとのことだ。

このHUNTホイールの価格は1379ポンド。カーボンホイールとしてはミッドレンジの価格帯だ。
重量とパフォーマンスに基づいてこのホイールを購入することはとてもいい選択肢だと僕は思うよ。

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HUNT 36 UDホイールは本当にパフォーマンス志向で、印象的で、登りでとても良く反応する。
アドベンチャー用途にはきついかもしれないが、この価格で、速くて汎用性のあるホイールが手に入る。

スコア 9/10

良い点:
・軽量 
・優れた横方向の剛性
・素晴らしい加速
・価格

悪い点:
荒れた路面では乗り心地が悪い


とのこと。