Specializedより新モデルのTarmac SL7が発売されました。
リーク情報が多く回っていたとは思いますが、正式発表を待ってた人は多いのではないでしょうか。

記事名のThe Venge is deadは私の言葉ではありませんのであしからず。



新旧比較

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SL6
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SL7


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SL6

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SL7

おかえりなさいJIS、グッバイOSBB。ネジ切万歳。
クランクの自社開発もやめるのかな?

車重はTarmac SL6より少し重く、空力はVENGEに少し劣るらしい。
フレームはFACT12rの上位グレードが800g、10rの下位グレードは920g(と、どこかで見た)。

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この表はおそらく一番上のグレードの完成車の比較か。二つのいいとこ取り。
究極のロード、とどこかが言いそう。
Specializedのロードバイクは出るたびに最高、志向、究極とどこかが口にしている気がする。
自転車界のボージョ〇・ヌーヴォーの冠を与えてもいいかもしれない。

Expertのコスパ良くない?
アルテDi2組で55万円。ハンドルとホイールの資産があれば簡単に7kg前半。私は資産ないけど。

SL7_4
この色が好き


2020-07-29


…え、海外は$3000でFACT 10r仕様のSL7フレームセット買えるの…





CYCLINGWEEKLYのレビュー


「Rapide CLXと33mmのAlpinisteを付けてテストを行った。
この二つのセットは同時期に発売されたが、Specializedはそれを「偶然ではない」と言っている。

Rapide CLXを履いたTarmac SL7はエアロロードのような乗り心地になる。スプリントで短距離を疾走したり、力強く登ったり。速いことを否定するものはない。
フラットなテストコースではスピードの面でとても恩恵があった。
しかしSL6で大好きだったリアのソフトなタッチが欠けていた。いつも80psiで乗るが、65psiまで下げたよ。

Alpiniste(同じタイヤで75psi)を装着すると、SL7はまだ粗い乗り心地だが、ホイール交換は私の大好きだった特性を引き出したくれた。傾けた時の良いしなりとフラットで十分に楽しめるスピードがある。
クライミングはケージの中に長く閉じ込められていた動物を解放したような感覚だ(または、ロックダウンで4面壁のオフィスに私が長くいた可能性がある)。

普通は、最初のライドでレビュワーは自転車について評価をするが、Tarmac SL7はレビューするのに多くのライドが必要だった。
SpecializedはVengeの剛性と空力とTarmacの軽快な乗り味を組み合わせている。
50~60mmのディープリムではVengeの特徴が強く現れ、Alpinisteを装着すると私のお気に入りのTarmacが強力になったように思える。
ハンドルバーを狭くすれば、エキスパートなハンドリングがさらに追加されそうだ。

私の選んだセットアップをしたら、Tarmac SL7、”Varmac”は私を満面の笑みにした。
Vengeに近い乗り味はあるが、ディープリムでのセットアップは好きになるだろう。
このバイクは私の「市場最高のバイク」リストのとても良い位置を占拠するだろう。」

CYCLINGTIPS


「正直に話すと、ここ数年、トップエンドのレース向けハイエンドモデルは6つの異なる要素をどのように割り振っているのかに収束していたが、新しいTarmac SL7をSL6やVengeと有用な方法で比較するのは馬鹿げている。全てが驚異的だ。剛性、速さ、楽しさ。
これは新しい興奮だ。

剛性?もちろん硬い。SL6と同程度に感じる。
インテグレーテッドコクピットは見栄えが良くVenge と同様に快適で、平らなバートップと滑り止めに追加されたテクスチャも好みだ。
SRAM AXSのシフターと組み合わせるとフード/トップの切り替えもスムーズだ。

SL7は、SL6やVENGEと同じようにレース志向のハンドリングだ。
56cmのフレームのトレイル長は55mm。最近のロードでは大きな角度だ。
サドルから離れ片方のフードに荷重をかけ、もう片方をほんの少し前後するだけでバイクが曲がる。コーナーを欲しがっている。

スタックも低い。もしあなたがサドルと同じ高さにバーを配置してライドしているなら、おそらくSL7はあなた向きではない。長く低くしたいなら、合うでしょう。

3つのモデル全てが同じジオメトリなので、他にジオメトリに関していうことはない。
SL6、Vengeを乗ったことがあるなら、SL7がどのようにコーナリングするか大まかにわかるだろう。しかし、少しだけ違う。

1ヵ月前に私がSpecializedのロードバイクを選ぶとしたら、VENGEだ。Tarmac SL6は素晴らしいが、速くは感じられなかった。VengeはSL6と同じように曲がり、スプリントし、下るが、SL6より少しだけ速い。再びレーサーになった気分になる。

今日、同じ選択をするのなら、SL7を選ぶ。本当にSL6の乗り味でVENGEのように進む。

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SL6はシャープでとても楽しい。説明するのが難しい感覚だ。Vengeをベースにトレブル(高音域)を付け加えた感じだろう。
Vengeが理論上速いのにも関わらず、Specializedを乗るプロがほとんどでSL6を使用しているのもこれが理由だろう。
SL6はコーナーに突っ込んだり、隙間を抜けたり、一人抜けするために加速するようなとき、とても自信を強くしてくれる。自分の足元に道がある感覚を覚える。自信はレーサーにとって重要なんだ。

SL7は同じシャープさを持ち、それを少し上のスピードと組み合わせる。
走り回ってる時に40kmで45秒という空力効果を体感できたとは言わない。わずかな違いだ。それを体感できたのは下り坂だ。
このあたりには多くの下り坂があり、80kphを簡単に越えることができる。
この速度では、小さな空力の差が時速数キロになる。
週に何度か回る下り坂ではいつもどのくらいの速度か把握していて、どのくらい速度が増加されたかは明確だ。
(下り坂のKOMは存在するべきではないと私は思うが、)そのうち一つでStravaのKOMを獲得した。そこの私の最速タイムはVENGEのものだった。

私はSpecializedが難しい状況に自ら入ったのではとまだ考えている。
彼らが掲げているエアロロードが、自認するように、もはやプロが乗るバイクではなくなった。
私はVENGEが大好きだから、自身の兄弟によってVENGEが殺されるのを見たくはない。

あるいは、そうではないのかもしれない。
おそらく、ターマックはプロ向けのレースバイクとして用意し、VENGEはUCI規制を捨ててかつてないほど速くなってカムバックするかもしれない。
私がそう望むのは、他の理由がなければ、優秀なエンジニアたちが何を作り出すかを見たいのです。
それまでは、これが私のお気に入りのSpecializedのロードバイクでいるだろう。」

とのこと。

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この色が好き




 

でかい