CampagnoloのEKARが発表されました。

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1×13はROTOR、S-RIDEに続く3番乗りでしょうか。

名前の由来は"gravel heaven"と呼ばれる山、Cima Ekarからとっているそうです。

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この山にはアジアーゴ・チーマ エカール天文台があります。
2000年前後にこの天文台を使った探査にて5つの小惑星が発見されていて、そのうち1つの小惑星は「チーマ・エカール」と名付けられました。

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で、このグループセットの和名は「エカル」なのですが、
グーグルで「エカル 天文台」「エカール 天文台」とかググってみると一目でわかるのですが、"Ekar"は20年ほど「エカール」として日本では扱われてきました。
何を狙って代理店が「エカル」としたのかはわかりません。商標の問題でしょうか。



仕様は上記のサイクルスポーツのページがわかりやすいので、ここにズラズラ書くのは控えます。

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注目は刷新された親指レバー。
正面から見るとmicroSHIFTに倣ったのかな?
と思わせておいて、ガチョーンとC型のカーブの造形になっている。
何点かの試作をテストしてこの形になったのだから形として正解の1つなのだろう。
たしかにドロップ部を持ったときでも快適にシフト操作ができそうではある。

ちなみにmicroSHIFTはこんな感じ↓
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ブログ初期の画像

リアディレイラーもグラベル仕様。

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ダンパーなどの悪路で必要な機能を備えています。
ホイールの脱着を容易にするシステムも単純だが面白い。
プーリーもロード用と比べると大型化している。
トップ9Tでチェーンラインが窮屈になることも防いでいそう。

海外ではすでに様々なEkar装備の完成車が用意されています。
というグラベルでの話

ログリッチ他シマノ勢がツールで活躍しまくって、
ロードで多段化はこれ以上必要なのか?
という議論が起こると思っていましたが、ポガチャルが2×12でセットアップされた超クロスレシオでの驚きのパフォーマンスを見せたことで、多段化の可能性を見せつけました。

自転車店によると開発が遅れているらしい次期DURAACEですが、シマノは多段化については劣勢かもしれません。
XTRは12速ですが、Ekarの対抗になるであろうGRXも1×11または2×11です。
フロントディレイラーに絶対的な自信や性能があっても、未舗装路を楽しむライトユーザーは変速やメンテナンスの煩わしさを取りたくないかもしれません。チェーン落ちも無いことはないですしね。




ちなみに、アジアーゴ天文台付近の状況はこちらで確認できます。