フックレス化して軽くなって安くなったZIPP 404FCの海外のレビュー

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リムハイトは58mm
重量は公称1450g、実測1530g
参考までにReynolds AR58/62 DBは1711g、Roval Rapide CLX(非TLR)は1410g

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フックレス化は製造コストの削減と軽量化につながる。
空気圧が高いロードでのフックレスにテスト前は懐疑的だったが、認めざるを得ない。
最大の推奨空気圧は72psiと非常に低くなっている。
使用できるタイヤが制限されることは注意。
ヴィットリアや26mmのピレリのお気に入りのタイヤが使えなかった。

GOODYEAR EAGLE F1やSCHWALBE PRO ONEなどをのタイヤを試したが取付は非常に楽。
6週間404FCを使用したが、正しいタイヤを使えば人々が恐れているようなリムから外れる可能性はほとんどないだろう。
28mmタイヤを装着した時のリムとタイヤの継ぎ目もとても滑らかでシームレス。空力的に良さそう。

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リムは少しVシェイプになったが、横風のセクションでも扱いやすくて驚いた。

ホイールは軽くてよく登るし、剛性もある。
勢いよく加速したりスプリントしても、横方向の弱さは感じられない。

66のエンゲージメントと6つのポールを備えるZR1 DBハブも瞬時に反応してくれる。
半数だった303sでは起伏のある道で扱いにくかったのでよいステップアップだ。

価格は1600ポンド(約24万円)で、前モデルよりも800ポンド安くなった
軽いが、クリンチャー専用のRAPIDE CLXよりも250ポンド安い。

SWISSSIDE Hadron2 Ultimate 625sは同じようなリムハイトで、1680g。横風の中でとても扱いやすいが、1920ポンド。
Hunt Limitless Aeroはセール中1189ポンド(約18万円)で買えるが1669g

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ZIPP 404FCはとても印象的で、フックレスに対する私の考えを変えた。そして軽量化と値下げである。
選択できるタイヤは現在は限られているが、時が経てば解決するだろう。

前作よりも40kphで4W削減というのは体感できないが、どんな地形でも万遍なく速い。
前輪のベアリングが渇いてたので、品質管理は心配。
クライミング向けのホイールのいくつかをノックアウトできるような軽さと剛性、TTでも十分なエアロ効果、58mmという深さを考えるととても扱いやすい。

総評

良い点
・剛性がある
・速い
・安くて軽い

悪い点
・フックレスなのでタイヤの制限がある
・前輪のベアリングが渇いてた(個体差?)

とのこと。