CHROME INDUSTRIES JAPAN様より新しいシューズの記事掲載依頼を頂きました。
その①に引き続き、レビューを書いていきます。


その①も多少書き足しがあります。

とりあえずミニベロに乗って街乗りをしに行きます。前日に4.2barまで空気を入れておいたぜ。
プラスチックのフラペ、略してプラぺでのテスト。

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おいおいジーンズで行くのかよ…と思われるでしょうが、
これはEDWINのJERSEYSという製品で非常に伸びる製品となっております。
生地が織物ではなく編物とのことで、いわばニット製品ですね。
で、通年モデルではなく、夏用の製品なので軽量で通気性も良い。

といっても5年くらい前のモデルなので今はもっと改良されているのかな?



裾が絞られていて膝の動きが制限されないテーパードが自転車にはよい。かと。
私の使用しているものは腰に紐があってベルトが必要ないモデルです。

いきなり脱線しましたが、KURSK AWは街乗り&プラペとは相性が良いようです。

歩いたときにグリップの良さを感じましたがペダルの上でも同様で、接地面の大きいプラペでは新開発ラバーがしっかり機能してくれるようです。
街乗りには問題なく、店内の歩行も問題なく、そのまま買い物も済ませられる快適な靴でした。

買い物の後、免許を返納してほしいほど法規無視のU○ERE%#Sと抜きつ抜かれつのよくわからん戦い(張り合っているわけではないが追いついてしまう…歩行者も信号無視をする人に限って妙に歩くのが遅かったりするのはなんでだろうか…)の後、
軽くグラベルを走りたくなり、いつもの軽いグラベルコースへ。

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前日雨だったこともあり、路面は泥濘んでいる箇所も多くとても悪い状況でした。
押して歩くことも多々の状況。
無理して突っ込んで、ズルッ
「あっ(やっぱり4barも入れたらグラベルあかんわ。てか買い物した荷物でフロントおm)」
ズデーン!
となることも。

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靴は下ろしたて1日目から泥まみれです。自転車はいつも通りに泥まみれです。

押し歩きライドを続けそして判明します。
あれだけグリップのあったラバーも、泥が大量に付着すると超滑ります。当然と言えば当然ですが、いつもグラベル時に履いてるColombiaの靴よりも滑ります。
プラペとこの靴の組み合わせはウェットを含むグラベルライドには向かない。と判断します。

帰宅して靴の状態をみます。

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うわあ、どろどろ…
新製品ここまで泥だらけにしたのは私が初めてじゃないだろか

靴底

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なるほど、細いスリットの部分に泥が詰まったことにより、靴底がツルツル真っ平らになっていたのだな。
このパターンは悪路には向いていないかもしれない。やはりアーバンシューズだね。


洗うか。

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うおおお!驚きの撥水力!!
内部に水が浸入してくる気配が全くありません。
ブラシでコスるとすぐに汚れが落ちました。

全天候に対応する1000デニールのナイロンさすがでございます。
この繊維でガゼットタン仕様というのはかなり頼もしいか。たぶん雨の日の配達員も安心でしょう。

はい、グラベルごっこはおしまい!
お次はロードバイクでテストです。

放置していたゴツいスパイク付きのペダルを取り付けました。うへへ。ロード向きじゃないねこれ。

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余った靴紐は左右ともLACE GARAGEに通してまとめます
詳しくはその①で


しかしこのペダル。回転は悪くない。10か月放置してすまんかった。



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用途を考えると本当はスパイクピンでない金属フラペ、たとえば三ヶ島とかで試したいですが、兄に譲ってしまい手元にないので試せません。残念。

フラペに伴い、バリバリローディでバッチリと決めず、下はハーフパンツを合わせます。

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パンツはPUMA ウーブン3/4パンツ (型番514206)


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ハーフじゃなくてスリークォーターじゃん!とか的確なツッコミは入れないでください。
膝裏に反射材があり、ファスナー付きのバッグポケットがあり、通気フラップもある、となんか明らかにサイクリストを狙っているような製品でしたが既に廃番で、現在のモデルは全てオミットされています。
くたびれてきたので新調したいが…。

脱線しましたが、信号の多いところや、起伏のある道、CR、パン屋休憩などテスト。

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ビンディングペダルを使わずにロードバイクに乗ることも超久々でした。たまにはいいねこれ。
普段Assioma使ってるからパワーメーターもケイデンスセンサーもなし。心拍計のみ。なんかいろいろなしがらみから解放された気分だ。

以下感想
KURSK AWの感想というよりもロードバイクにフラペの感想も合わせて

・30km/h程度ならフラペで特に問題ない
 (本当に)ユルポタならビンディングペダルなんていらんわ

・40km/hに迫ってくるとシフトチェンジ時の変速ショックなどで足がズレる
 自分のパワー/スキルの兼ね合いもあるが、35km/hを超えないくらいの速度域ならばフラペ+Chromeの組み合わせでもいいかと

・フォロースルーが強すぎると足が浮くため、ビンディングペダルを使っている時よりも「フォロースルーで足の過重を殺す」ことを意識しないといけない気がする

・足を固定しないためか、靴のサイズが違い感覚が違うためか、前輪とつま先の接触・クランクとシューズの接触が頻繁に起こった。無意識に快適な位置に足を調整しているのかも?
 ビンディングペダルでもクリート位置、Qファクターの見直しが必要かもしれない?要検証

・スパイクピンのあるペダルだとラバーのグリップを感じる機会は少なそう。
 KURSK AWと相性がいいのは接地面積の大きいペダルか。

・信号でのストップ&ゴーが多いと楽なイメージがあったが、
 1分以上待つような場所はいつもと変わらず、
 超微速/スティルで待てる部分は関係が無く、
 発進時は慣れたらノールックで毎回同じ位置に足を固定できるビンディングペダルと違い、
 決まった位置に足を置けず、(足元を見ずとも)しっくりくるまでペダル位置の踏みなおしが発生するためビンディングペダルよりも無駄な動作が増える
 盲点だったなこれは…。

・(50mごとに設置とか)もっと頻繁に信号があるような区域ではまた感覚も変わるのかもしれない。
 不意な飛び出しや前方の車の急制動などでの動作も比較していない(そんなシチュエーションに遭遇したくもない)ので、そのあたりの差はあるかもしれない。検証はできない。

・休憩先の店内でクリートを使わずに歩行できるのは楽、ラバーのグリップもいいので、変に滑ることはない。
 服装もライトな感じで合わせれば店内で浮かない。
 しかしヘルメットを外し忘れていたのでレジで並んでる時みんなにチラチラ見られた。くそ、おシャンティに決めたつもりが失敗だ。


総評

KURSK AWは自転車メインとしながらも頻繁に歩行をする人向けな靴という印象。
となると、定番となってしまうが都市部のメッセンジャーや都市部~郊外のUBER EATS配達員などは使い易いのではないでしょうか。

SPDクリートを装着できるKURSK AW PROは違ってくるのでしょうが、クリート靴でないKURSK AWは一度泥が詰まると途端に滑りやすくなるため、オフロード/グラベルでは当然ですがスパイクピンのあるペダルを使用し、できる限りドライな日を選んだほうがよいでしょう。

デザイン的にもスポーティ過ぎないのでガチガチに全身をキメずに「頑張り過ぎない」ライドができると思う。
クロスバイクやミニベロなどで軽い週末サイクリングを楽しんでいる人にもおすすめできると思います。

以上、KURSK AWのレビューでした。




ところで、その①と違い、アンダーラップになっていることは皆さんもちろんお気づきですよね!
オーバーラップのほうが見栄えが良いでしょうが、私は15,6年くらいアンダーラップ派です。
運動する靴を買った後はどちらとも試して、私は結局アンダーラップのほうが足にしっくりきます。


ちなみに私がアパレル店員(フリーター)だった頃は水原希子がEDWINのモデルでした。