史上最軽量839g、と鳴り物入りで出したグラベルバイクが、アメリカ人には買えない。
理由が、性能でも価格でもなく、というお話。
バイク自体はすごい
Giantも困っており、Veloへのコメントにこう述べた。
Giant「米国CBP(税関・国境警備局)とWRO解決に向けて尽力しています。WROプロセスへの全面協力を続けることをお約束します。」
見事なまでに、何も言っていない。これはvelo誌も困る。
だが「アメリカで最軽量グラベルが買えない」という光景を、へえ大変だねとずっと対岸から眺めていられるという保証もない。
台湾だ中国だ関税だなんだと言われる時代、自転車という趣味の道具ですらこういう話から完全に自由ではいられなくなってきたのだな。
面倒くさい時代である。
面倒くさいのに知らぬ顔もできんのよな。
とりあえずバイクの紹介させて。
GiantとLivがグラベルレーサーのフラッグシップモデル Revoltを刷新。
- Giant Revolt Advanced SL:フレーム839g(先代比151g減)
- Liv Devote Advanced SL:フレーム830g
新型ワンピースコクピット+Cadex GXRホイールとのシステムで、先代比19W高速化 - 45mmタイヤ最適化、53mmまでクリアランス、UDH対応、SRAM AXS XPLR専用
- ジオメトリもリーチ長め・スタック低めのアグレッシブなエアロ姿勢に変更
普通なら「ほう、Giantも本気やな」で終わる話なのだが。
ところがアメリカで売れない
この最上位「Advanced SL」構成のフレームは、台湾のGiant自社工場(GTM)で作られており、このGTM工場製のものにアメリカ税関のWithhold Release Order(WRO:輸入差し止め命令)がかかっている。
これは強制労働の懸念を理由とする措置とのことで、2026年現在この工場製のAdvanced SL製品は全て米国市場に入れない状態が続いている。
冒頭で紹介した新型グラベルフラッグシップ2台も、アメリカでは現状買えないというわけだ。
この最上位「Advanced SL」構成のフレームは、台湾のGiant自社工場(GTM)で作られており、このGTM工場製のものにアメリカ税関のWithhold Release Order(WRO:輸入差し止め命令)がかかっている。
これは強制労働の懸念を理由とする措置とのことで、2026年現在この工場製のAdvanced SL製品は全て米国市場に入れない状態が続いている。
冒頭で紹介した新型グラベルフラッグシップ2台も、アメリカでは現状買えないというわけだ。
Giantも困っており、Veloへのコメントにこう述べた。
Giant「米国CBP(税関・国境警備局)とWRO解決に向けて尽力しています。WROプロセスへの全面協力を続けることをお約束します。」
見事なまでに、何も言っていない。これはvelo誌も困る。
解決の見通しも「時期は未定」とのこと。
そりゃそうか。
補足
WROは「強制労働の"疑い"」の段階で、予防措置。
WROは「強制労働の"疑い"」の段階で、予防措置。
有罪認定ではない。
Giantが何か悪事を働いたと確定したわけではなく、あくまで「疑いが晴れるまで止めるねー」という税関のブレーキである。
なので、「Giantが摘発された」ではなく、「なんか疑われて足止め食らって係争中」という感じか。
Giantが何か悪事を働いたと確定したわけではなく、あくまで「疑いが晴れるまで止めるねー」という税関のブレーキである。
なので、「Giantが摘発された」ではなく、「なんか疑われて足止め食らって係争中」という感じか。
ちなみにこのWRO、降って湧いた話ではない。
2025年9月にもCBPはGiant(台湾製造)に対してWROを発令していて、今回売れないのはその延長線上の話であろう。
2025年9月にもCBPはGiant(台湾製造)に対してWROを発令していて、今回売れないのはその延長線上の話であろう。
Giantは最大手のOEM製造を担っている工場でもあるので、こういうトラブルが他のメーカーにも及んでいかないか注視か。
これは対岸の火事か?
先日のAliExpress制裁金の話もそうだが、
先日のAliExpress制裁金の話もそうだが、
2026年、機材選びに関税・人権・外交等々が絡む場面が明らかに増えている。
「安くていいもの」を世界のサプライチェーンに乗っかって享受してきた時代の、揺り戻しみたいなものかもしれん。
当然ながら我々日本在住のホビーライダーは今のところこの件は蚊帳の外で、Revolt Advanced SLも普通に買える見込み。
「安くていいもの」を世界のサプライチェーンに乗っかって享受してきた時代の、揺り戻しみたいなものかもしれん。
当然ながら我々日本在住のホビーライダーは今のところこの件は蚊帳の外で、Revolt Advanced SLも普通に買える見込み。
だが「アメリカで最軽量グラベルが買えない」という光景を、へえ大変だねとずっと対岸から眺めていられるという保証もない。
台湾だ中国だ関税だなんだと言われる時代、自転車という趣味の道具ですらこういう話から完全に自由ではいられなくなってきたのだな。
面倒くさい時代である。
面倒くさいのに知らぬ顔もできんのよな。
ちなみにLIVのRevoltはそもそも米国で展開予定は無いらしい。こらはマーケットによる選択なのかな。

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